長野県伊那市
木造平屋建て
延床面積 225.79㎡(68.16坪)
古民家再生工事
※ photo by out focas - tuneyoshi hara
設計のポイント
伊那市郊外の田園風景に溶け込む伊那谷スタイルの農家です。切妻屋根には昔からの「煙貫き」が設けられ、その棟には鯱の飾りが乗せられている大変立派な屋根です。この重量を支える骨組(柱、梁)は大変な荷重がかかります。間取りは伊那谷に共通する「馬屋」+「土間」+「オエ」+「座敷」という構成です。この家の座敷は「中座敷」+「下座敷」+「上座敷」があり、68坪の大きな民家です。しかも、昭和の時代に増築、改築がなされ、大変無理な改修をした後が調査の段階で分かりました。つまり、この家を支える構造計画が困難、難問で有ることは想像できました。屋根はこのまま、基礎の補強や躯体(柱、梁)の補強も予算の範囲内で耐震性を上げてほしいい。と言ううのが施主の希望でした。更に、外部と接する内廊下などは障子一枚で隔てられている箇所も有りました。暖房が無ければ、ほぼ家の内部は外気温と同じであったことは想像できました。「耐震性」と「断熱性能」を限られた予算の中で上げることが設計のポイントです。
【 古民家再生工事:その他の事例 】 ボタンをクリックしてください。
2024年 9月からの家づくりのスケジュ-ルをUPしました。表では見積もり作成1ケ月、金額調整1ケ月と見ていますが、最近は工事金額の決定に時間がかかります。理由としては資材不足、資材高騰などが原因です。工事金額も上がっています。皆さんが考えている建設費の予算をはるかに上回る工事費が提示される傾向です。そんな時こそ計画と設計が重要になります。計画に時間を掛けましょう。特に本年度から大幅な建築基準法の改正が施行され、耐震、省エネなど申請手続きに時間がかかるようになりました。家づくりのスケジュ-ルを早めに進めることを配慮してください。
※ HP内の画像DATA、文章、表現等は館 設計工房に権利があり、他への引用など使用は禁止いたします。ただし、許可を得た場合は除きます。