長野県伊那市美篶下川手
木造2階建て
延床面積 239.57㎡(72.32坪)
家族構成 3人
『下川手の家』 雑誌「KURA」2011年4月号 掲載作品
設計のポイント
伊那谷らしい農家建築です。この家も70坪を越える立派な古民家です。あまりにも大きく、予算を考えると完全再生は困難です。やはり、主に生活している空間を優先して再生することになった。この家はもともと、この地に建てられて物でなく移築したものだと聞いた。この地に建設して約120年経っているそうだ。従って新築当時の時代は不明である。大黒柱はケヤキ材で45cm角の立派な材である。これが昭和の改修の際、ベニヤ板で囲われ隠れていた。今回の改修で表に表すべき材料と思った。大黒柱は見栄えだけの物でない。家の要である。こんな家に住まわれている方は素晴らしい財産を引き次いでおり、うらやましい。この家も息子が「俺が引き継ぐ。」と言ってくれたので親父さんが頑張った。立派な息子で感動した。だから、頑張って設計しちゃうんですよね。家族の笑顔が見える設計はやめられない。
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2024年 9月からの家づくりのスケジュ-ルをUPしました。表では見積もり作成1ケ月、金額調整1ケ月と見ていますが、最近は工事金額の決定に時間がかかります。理由としては資材不足、資材高騰などが原因です。工事金額も上がっています。皆さんが考えている建設費の予算をはるかに上回る工事費が提示される傾向です。そんな時こそ計画と設計が重要になります。計画に時間を掛けましょう。特に本年度から大幅な建築基準法の改正が施行され、耐震、省エネなど申請手続きに時間がかかるようになりました。家づくりのスケジュ-ルを早めに進めることを配慮してください。
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